KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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現在活動休止中、引退が延びました。

 

 

私は今日本です。

が、会わないで下さい。

 

 

 

 

海外で沢山の国の人と会い

何度も空港を訪れました。

 

 

もしかしたら、感染しているかもしれない。

 

 

なるべく新たな日本人と会いたくありません。

しばらくは活動休止です。

 

 

 

私自身は健康でも、持っているかもしれないから。

 

 

 

今回はイタリアが閉鎖されたことに続き、

 

どんどんヨーロッパ全体が閉鎖されていきました。

 

 

 

私は日本に帰る選択をしました。

というか、イタリアが封鎖されたので

物理的に帰れなくなりました。笑

 

 

イタリアの友人が心配です。

 

 

 

3月のラストランがまさかこんな形で中断されるとは思いませんでしたが、

 

日本代表ファミリーが皆無事に日本に帰ることができ、本当によかったです。

 

海外では日本で報道されないニュースも飛び交います

そして、国際フェンシング連盟の国際試合延期のニュースを一番早くに報道したのはなんとやはりイタリアでした。

 

それを教えてくれたのはクシプロネットワーク。

 

ヨーロッパは時差の関係でやはりフェンシングの譲歩はとてつもなく早いです。

 

 

日本とイタリアとアメリカにインフォメーションをとりながら、しばらく動いていました。

 

 

 

 

英語で世界中のニュースを見ていると

情報収集にはやはり多言語を使うことが一番有益だと思います。

 

 

 

そしてツイッターが一番はやい。

真偽は別として。

 

 

 

私、国際試合の最後をベルギーに設定していたんです。

 

 

仲間はオリンピックが決まる試合が延期になり、苦しんでいました。

 

 

気持ちを思うと、痛い。苦しき。

 

 

延びました。

 

 

 

 

私、4月から今のところハンガリーなんです。

 

 

 

 

出たい。涙 最後まで。

 

国際フェンシング連盟のこれからの決定を待ちます。

 

 

 

もうなんか最近色んな国と色んな人と

色んな会話をしていたせいで

またまた言語は乱れ、

ドタバタな三月を送っていたので

やっぱり疲れました。笑

 

 

 

それでも明日からのトレーニングメニューを考えている自分がいます。

 

 

 

 

この前、アテネで壮大に最悪な試合をした後の夜

 

 

私は夢を見ました。誰にも言わなかったけど。

 

 

 

まだだ、まだだ。

まだできる。まだやめたくない。

まだやりたい。

 

 

と、ピストの上に立って自分に向かって何回も何回も叫んでいる自分がいたんです。

 

 

 

朝起きた時に、驚きました。

 

 

正直、自分はもう疲れていると思っていたんです。

そして、コーチの資格を一旦取ることにした。

 

 

 

よっぽどアテネの試合が悔しかったんです。

 

 

 

1試合も勝てなかったのが悔しかったんじゃなくて

 

今までうまくいっていた自分のフェンシングが全くできなかったから泣いたんです。

 

 

肩は現時点ではある程度回復したんです。

もちろんまだまだリハビリは足りませんが。

 

 

 

人に偉そうに理論的に話すばかりで

 

自分は何もできなくて泣きました。

 

 

 

 

私の特技は、難しいことを簡単な言葉に変換することだと思うんです。

 

 

 

だからコーチに向いているんでしょう。

 

人に話します。フェンシングの話もします。

ある程度建設的な役には立てます。

 

でも

 

自分はどうなのか、逃げていなかったか。

 

 

一時検査帰国による準備不足と言ったらそこまでです。

言い訳です。悔しかった。めちゃくちゃ。

 

 

 

だから、そんな、夢を見た。

 

 

 

 

自分はまだやりたいんだって。

 

 

 

 

ベルギーまでの練習予定を立てていたら、試合がなくなりました。

 

 

 

目標が飛んでいきました。

 

コーチ研修が優先です。

ワールドカップの日程はまだわからない。

 

 

 

それでも、日本での練習スケジュールを組む自分。

 

 

 

 

 

諦めが悪すぎるようですね。

 

アスリートには練習することしかできません。

練習は裏切らない。

それが身体を動かさない練習だったとしても。

 

 

今できることを考えて日々を過ごしていくことが必要です。

 

 

 

会社としてはこんな今の世の中になにかロンチしたいんですよね。

 

やさしい何かを発表したい。

今考えています。サーブルファミリーでちょっと試してみます。

 

 

 

 

飛行機のチケットを予約したりキャンセルしたり

旅行会社並みに色々働いたのでなんだか仕事のスピードが上がりました。

 

 

ピンチなときに力は伸びるんですよね。

 

 

 

世界が怖いと思ったのは

歩いているだけで差別されるんです。ヨーロッパ。

 

 

アジア人だから。

今はヨーロッパの方が大変ですが。

 

 

悔しい思いを何度もしました。

 

 

聞こえなければ、わからなければいいんです。

相手の言葉を。

 

 

私、聞こえるんです。アジア人だけど。

イタリア語も英語も。だから悔しかった。

 

 

 

発したイタリア人はびっくりしていました。

 

ちょっと危険だったかなと思いましたが

ついイタリア語で言い返してしまいました。

 

それからは静かになりましたが。

 

 

 

 

そんな状況にも関わらず、

イタリアの友人は日本から帰りたての危うい私に

ハグハグチュッチュしてくれました。

 

 

イタリアで感染が広がるのはこの挨拶のせいではないかと一瞬思いましたが、とても嬉しかった。

 

 

仲間だなぁと思いました。

 

 

 

今はみんな自粛しているので、

お辞儀がいいと思いました。

 

 

 

世界はやさしいようで、何かをきっかけに変貌することもあるのだなと学びました。

 

 

 

タクシーをぼったくられたり

 

お風呂がじゃぶじゃぶになったり

 

日本と滅茶滅茶電話したり

 

飛行機がなくなったり

 

 

本当に色々ありましたが、

いざという時に頼れるのはたくさんの仲間と自分の語学力でした。

 

 

 

こんなにイタリア語話せてよかったと思う日々はなかったです。

 

 

 

こんなに今のコネクションに感謝したこともなかった。

 

 

 

日本のコーチ、協会の方にも大感謝です。

 

ずっとそばにいてくれた仲間にも。

 

1人じゃどうしようもなかった。

 

おかげさまで無事に帰れます。

 

 

 

実を言うと、フェンシング界がバタバタしはじめてからは、非常に個人的な理由で動いていたんです。

 

私はとにかくオリンピックに向かう大事な時期の、日本代表の仲間を守りたかった。

 

自分はもちろん選手でしたが、自分のできることが少しでもあるならサポートしたかったんです。

 

だって彼らは本当に本当に大事な時期で、

私より遥かに大きなプレッシャーを背負い、

毎日必死にフェンシングに向き合い、

 

朝から晩までずっとずっとしんどい練習をしている。

 

人生の全てをかけて今の時期に挑んでいるから。

 

 

だからサーブルファミリーやってるんです。

 

これがストーリーテリングだと思います。

 

 

自分のことだけを考えるのは容易い。

 

 

自分と関わって下さっている人のことを思うこと。

 

 

それは尊敬するコーチが、いつもいつも私達選手にしてくださっているから、

自分もそんな人になりたいと思うんです。

 

 

 

日本のことも、きちんと考えていたい。

 

 

近くの大事な人のことも、もっとしっかり考えたい。

あまりにも詰めが甘すぎて、自分が嫌になることもありました。

 

 

前を向いて、進みます。

 

 

 

 

 

沢山の方から心配メッセージを頂きました。

 

嬉しかった。

 

 

 

 

本当にありがとうございました。

 

 

無事に日本です。また走り出します。

 

 

 

 

しばらくゆるいブログにします。笑笑

 

 

 

イタリアの私のお家に帰れる日はいつになるのでしょうか。

 

 

 

日本食腐りませんように、、。