この子。私と同じナショナルチーム。
同じ左利き。この小さな町にも来たことがある。
そんなかわいい後輩。
彼女は今韓国GPに出場していた。
そんな彼女の書いた記事を少し引用させていただく。
この子も文章上手。
このトレーナーさんとは、私もローマ合宿、アテネでお世話になった、
そう、この方、アオイさんのことであろう。
彼女、私と同い年なのだが、本当に若いのに専門知識が多くて、
試合前になりかけた偏頭痛も助けてくれた。
私の足首が一週間たらずで回復できたのも彼女が帯同してくれていたから。
試合が終わっているにも関わらず、最後まで対処して、ケアをしてくれた。
これぞ、適切な対処であろう。
素晴らしいトレーナーさんだ。ほんとに。
この喘息持ちの子は、知っていてほしい とSNSに投げかけていた。
そう。周りが知っていることによって、いざという時に救えるのだ。
知らないなら救えない。
このトレーナーさんは、きちんと 知っていた。
だから、救えた。
私たちアスリートは、試合に集中してしまうと
自分でももちろん気をつけてはいるが、いざこうなると助けてもらえるのは
周りにいる人。
知っておいてあげてほしい。
喘息を持ちながらも、頑張って競技をしている選手がいるということ。
この子が書いているように、助けられるのは周りだということ。
きっと日本人の誰かが韓国語の通訳をしたんだろう。
そして、彼女は救われた。
今のナショナルチームには韓国語を話せる選手が何人かいる。
この子は次、イタリアの世界ジュニアにやってくる。
何かあっても、次は私が通訳するから大丈夫だよ。
私も、先日ブログに書いたように、
脳震盪はたとえ軽いものであっても、
セカンドインパクト症候群といって、あまり時間が経っていないのに
もう一度脳が揺れてしまうと、正直やばい。
とある引用。
アメリカンフットボールにおける頭部外傷のアンケートでは、重症頭部外傷を起こした39例のうち、過半数を越える21例(54%)に外傷を負った前数週間以内に頭痛を主とした脳震盪の症状があったことが報告されています。このケースではおそらく最初の脳震盪を起こした際に急性硬膜下血腫を起こしていたにもかかわらず、出血が少量のため脳震盪と区別がつかず競技を続けたことが問題です。それにより脳が完全に回復する前に二度目の衝撃を受け、架橋静脈から致命的な出血を起こしていたことが考えられます。架橋静脈は硬膜の内側に存在し、脳と頭蓋骨を繋いでいます。この静脈が破綻、出血し、硬膜と脳の間に血腫が形成された状態を急性硬膜下血腫といいます。急性硬膜下血腫はスポーツにおける死亡事故の主因の一つで、受傷直後から意識障害が表れることが多く、めまいや嘔吐などを起こし、脳ヘルニアが切迫すると除脳硬直、瞳孔不同が見られ非常に危険な状態に陥ります。このようなケースでは早期に開頭し、血腫の除去が必要となりますが、症状によっては回復が難しいこともあります。選手生命という観点からもこのような状況に陥ってしまうと復帰は難しいと言わざるを得ないでしょう。
こんな感じだ。私の場合ここまではひどくはないが、
次、右側の首の潰れた血管部分に剣が入ったり、
大きな脳震盪を起こしてしまったら、もう強制帰国する覚悟はある。
程度によっては、強制引退である。
そんな知識を周りの人に伝えておくこと。
周りが知っておくということ。
あたふたしている人に自分の命を預けてはいけない。
冷静な判断ができない人に、自分の命を預けてはいけない。
選手としても、将来的なコーチとしても、
知っておくべき知識は知っておいた方がいい。
ドーピング、救命措置。
そして、言葉。 英語。
いざという時に 助けて。と言える言葉。
ドクターに正しく説明できる 言葉。
私の持病は と 説明できる 言葉。
スポーツは、決して安全ではない。
そう感じたので、引用させてもらった。
知っておいてほしい。この子のような子が頑張っていること、
そして、トレーナーさんの正しい対処。
そして、私も危険を持っているということ。
命がけです。スポーツ。
世界ジュニア。頑張れよ。応援してる。