KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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恐れが止めさせる脚。神様、どれほどの不運を。

朝から、左の歯茎が腫れて痛かった。予兆だったのか?

 

 

昨日の夜、ご飯を食べに行った帰りに、駅で。

ああ、夜もう電車こないし、わざわざ階段で迂回するのもめんどくさいから

線路渡っちゃおうかな。なんて帰り道思った。

 

イタリアの駅は低いので、簡単に渡れる。

してはいけません!!!と注意書きがしつこく書かれている。

そんな夜の23時。

 

いや、階段にしよう。そんなやったこともないことしちゃいけんな。

まあ、当たり前だ。しかし、いつもは思わないことをどうして昨日思ったのか。

久しぶりに飲んだからか??

 

そうして階段を降り始めてすぐに、

 

シャーっ!!!!! 電車が通り過ぎる音が聞こえた。。

 

来るはずのない電車。ああ、通過電車だ。

タイミングばっちり。うっわ。こっわ。渡らなくてよかった。

積んでたな。と言うヒヤヒヤ話。

 

 

 

 

が、今日練習で。

相手の子は全くもって悪くないのだ。

 

 

 

また、マスクの中に剣が入ってきた。

 

左の耳の下。リンパ腺付近を。

見えないので、

 

 

どうなっているか自撮り。

 

ミミズ腫れ。

 

 

 

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W杯クラスの人間だと、

練習していても危なくない。

 

サーブル剣は、剣なので、

刺さるし、切れる。

 

下手な人とやると、この前の脳震盪みたいなことになり、

剣は凶器と化す。

 

今日の子はかなり上手いので、完全に偶然の事故。

私の顎が上がっていたんだろう。

マスクが上に向いていたのか。

 

 

実は、これもまた数年前に、私が全日本で脳震盪になった年。

その少し前に、首に剣が刺さったことがあった。

それもまた、相手に過失は特にない。

 

ただ運悪く、マスクの下に剣が入った。

 

 

私の首の静脈に直撃。

CT、MRIをすぐにとり、しばらく首の打撲が治らず。

その時潰れた血管は、一生治らないようだ。

 

 

左利きだからか?

顎が上がっているからか?

脳震盪になるときも、ちょうど相手のガード部分が私の頭の位置にくる。

身長がちょうどいいのか?

 

どうして普通じゃ考えられないマスクの下に、

剣が入って来る?

 

 

怖い。

 

私はきっと、このままだとフェンシングに取り憑かれ、

いつの日か殺されてしまうのかもしれない。

 

痛い。痛い。

 

怖い。

 

下手な人とやるときは最近本当に注意している。

 

フェンシングの剣は凶器になりうるのだ。

すぐに。変わる。

 

決して100パーセント安全なスポーツとは言えない。

 

 

怖い。攻めるのが怖い。

相手の懐に入り込むのが怖い。

 

また、剣が刺さるかもしれない。

 

次頭をやられたら、私はマジでドクターストップなのだ。

 

ああ、こんな時にアオイさんがいてくれたら。

 

トレーナーさんも、何もないこのイタリアでは、

自分で対処するしかない。

 

とにかく冷やす。今回は幸運なことにミミズ腫れになっているので

直接90度で刺さったわけではない。

 

前は90度だったから。

 

 

皮膚はめちゃ痛いし内出血してるけど、、頭に影響はない。セーフ。

 

ネックウォーマーをしてやればいいんだろうか。

 

よく半ズボンで練習している人を見かけるが、

私には考えられないことだ。

 

足に刺さったらどうするんだ???

 

刺さったことないから、できるんだろう。

正式なユニフォームを着ていたとしても怪我をするスポーツ。

 

考えられない。あまりにも愚かだ。

せっかく練習しているのに、自ら怪我のリスクを高めているだけだ。

 

それでもし怪我をしたら、相手の責任か?

いや、自分の責任だ。

 

なんのためにやっているのか。試合で勝つためだろう。

怪我をするリスクの高い格好で練習をして、

もし何かあって試合に出られなくなったら、

後悔するのは結局自分なのに。

そして、怪我をさせてしまった相手も傷つけることになるのに。

 

長いジャージですら、危険だと思う。

 

フェンシングをするときは、

凶器を振り回していると言う自覚をもっと持った方がいい。

 

マスクをかぶっていない相手に剣を向けてはいけない。

これは私自身痛すぎる思い出がある。

 

剣を向けて、振り返った相手の目に刺さったのだ。

コンタクトをしていなかったら失明していたそうだ。

あれから、自分は常に凶器を持っているんだという自覚がある。

痛すぎる、思い出だ。謝っても謝りきれない。

 

フェンシングは素晴らしいスポーツだ。

それと同時に、正しく行わないと、本当に危険なスポーツだ。

 

正しくしていても、

 

私のようなことになる場合もある。

 

私の場合、常に頭の付近の怪我なのだ。

もう首から上の神様に見放されているとしか思えない。

 

今かぶっている、マスクが怖い。

 

新しいマスクを買おう。

 

ちょっとお金はかかるけど、

安全には変えられない。

 

 

また、怖くなった。痛い。怖い。

攻めるのが怖い。

 

 

それでも明日になったらまた私は攻め続けるのだろう。

 

 

ピストの上で散れるのならば、本望だ。なんて言ってみたり。

 

怖いけど、まだやめられない。

 

 

明日打撲になってないといいけど。

 

歯茎も痛いし、首も痛いし。

 

 

 

怖い。痛い。

 

 

情けない、弱い自分がここにいる。

サーブルの神様に見放されているようだ。

 

 

剣が首に刺さる。そういうことがありうるスポーツなんだよね。

怖い。もうこれで、5回目。

 

神よ。お願いですから、これ以上私の頭を傷つけないでください。

私は後2年、まだ高みへ登りたいのです。

 

いつもえらそうなことを言っているが

恐れを常に抱いている。

一回経験した怖い経験というものは、自分の中に痛い思い出として残っていて

いざという時に自分を躊躇させる。

それでも、それを吹っ切る強さを持っていたい。

 

ドクターストップがかかるその日まで、

フェンシングをやっていたい。

 

格闘技だ。しょうがない。

ボクシングをしていたので、わかるのだが、

ボクシングはすぐにストップがかかる。

フェンシングの場合、簡単にはかからない。

 

鉄の塊を振り回しているのに。

改良してください。マスク。

こういう事例あるんです。

 

いずれ誰か死にますよ。今のマスクじゃ。

お願いします。と英語でもはや訴えたい。

 

When we fence, always wearing a mask.

BUT now the model has a risk. Please chenge it!!!!

 

 

 

ので、歌ってみた。

恐れを吹き飛ばすために。

 

 

 

 

オリジナル。


痛いよ/清 竜人(Cover) 

 

 

 

 

 

痛いよ KUSHIZZI

 

ねえ きみが思っている程ぼくは下手じゃないよ
鈍感なフリするのも堪えられなくなってきたんだ
今まで何回も怪我をしてきた過去も
たまに起こる偶然の怪我も 我慢しているんだよ

 

きみが突く攻めの剣で 僕はいつも首が痛いよ

 

平然と振舞うぼくも 内心は穏やかじゃないよ
全神経を尖らせて試合をしてるの 深い呼吸集中して 真剣な表情
一挙手一投足が恐いけど攻め続けるんだよ


きみが殴るガードパンチが 僕の脳をグラグラ揺らすよ

 

安全なその道具も ユニフォームや戦術も
けがの話も価値観も喜怒哀楽も 何回痛い目にあっても 懲りずにやめる事はない
それでもやっぱり刺さると痛いよ

きみが突く攻めの剣で 僕はいつも首が痛いよ

きみが殴るガードパンチが 僕の脳をグラグラ揺らすよ

 

LA LA LA...

 

youtu.be

替え歌。

 

 

痛い。。と思った瞬間に、あ、痛い歌あったなって思い出した。

 

 

はよ寝ろよって感じだけど、

すべらない話にしてしまいたいんだ。

今年大吉なんだけどなあ。 

 

 

アーメン。