KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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変わっていく私たち。

コーチがアメリカに行っていた。

 

帰ってきた!!

 

それまで自主練をしていた私たち。

 

 

 

また行くらしいけど、そりゃ大変だよな。

移住しようと思ったら、マエストロ一人じゃてんてこ舞いだろうな。

 

 

 

うちのクラブは、変わっていっている。

 

 

 

 

ちびっこを教えだしたカテ様。

 

 

 

途方にくれる現役たち。

 

 

仕事に行く、ベネズエラーズ。

 

 

 

私はというと、見ての通り。

次のステップに向けてすでに準備を開始している。

 

 

 

 

変わりゆくことは悲しい。

 

 

たまたまコーチたちと私のイタリア修行終了のタイミングが、今年一致しただけのこと。

 

 

 

 

ほんとはもっと早くに出会いたかったし、

 

 

ほんとはもっと長く一緒にフェンシングをしたかった。

 

 

 

かといって必死で追いかけてアメリカに行くほど、

私の現役へのモチベーションはない。

 

現役を続けるなら、日本に帰る。

日本に帰って、また一から出直す。

 

 

 

 

みんな色々とこれからのことについて悩んでいるけど、

 

 

 

私は物分かりのいい日本人で、

そしてすでにいい大人なので、

 

理解してしまうのだ。

 

 

 

大人になることは、楽しいし、いろんなことができるようになって最高だけど、

 

 

 

物分かりが良くなって、物事に納得ができるようになってしまうというのは、

少し、悲しいことだったりする。

 

 

 

自分自身が、新境地を求めてイタリアにやってきた人間なので、

コーチの挑戦は心から応援している。

 

 

周りの仲間は次々に剣を置き、

 

 

きっとこの先もまた気づいたら、

自分だけが剣を握り続けていることになるんだろう。

 

 

オリンピックが全てじゃないと思うんだ。

 

 

W杯に挑戦する理由は、

そりゃ資金はめちゃかかるけど、

その分のチャレンジと学ぶものがあるから、

 

私はその場に行く必要性を感じる。

 

オリンピック目指してないのにW杯行くの?

 

もう今の時点でほぼほぼオリンピックの候補は決まっている。

私が今更行けるとか行けないとかの戦いに加われるなんて思っちゃいない。

 

ただ、いろいろな回り道をした、遅咲きの選手として、

今シーズンは最後まで、自分自身と、そして世界と戦い抜きたいのだ。

 

 

 

オリンピックに出る気のない人は競技を続けてても意味ないよ。

 

 

そんなことは絶対にない。

 

 

誰がオリンピックをゴールと決めたのだ。

 

 

 

オリンピアン以外はすごい選手じゃないなんて、

誰が決めたんだ。

 

 

 

 

何があっても続けていること、自分自身に挑戦し続けている選手がいても

いいんじゃないだろうか。

 

 

そもそも続けているだけでスポーツは万々歳なのだ。

怪我や病気に見舞われることが大いにある。

 

 

私は自分が選んだ環境と、自らの管理により、

 

今、健康で怪我なく続けていられるのだ。

 

 

皆がどんどん剣を置き、

今の仲間が、過去の仲間になったとしても、

 

 

私は剣を離さない。

 

 

 

だってフェンシングしないとムズムズイライラしてしまうのだもの。

 

 

 

精神衛生上良くない笑

 

 

 

私たちは変化の時だ。

 

 

 

今までW杯でもずっとそばにいてくれたコーチはもういない。

 

 

 

自分でやるしかない。

 

 

 

 

 

フランス、オルレアン。

 

 

 

見てろよ。あと2週間。

 

 

きっちり仕上げていってやるさ。