KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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イタリアと日本

マチネの終わりという本を書いた作家さんが


分人という概念についていつも述べられている。



人は対する人や場所によって異なる人格を持つという考え方。


確かに お母さんに接する自分と
友達に接する自分は違う。


そんな考え。



なのだが、最近私が気づいたことがある。



イタリア人の自分と
日本人の自分がいるということだ。

イタリア人の自分は物事をハッキリいい
よくしゃべり、テンションが高く
貪欲で勝負強い。


日本人の自分は周りの気持ちを考え
人の話をきき、おっとりめで
優しくて弱く気を使う。



日本人は島国の人なので、
周りと協力して生きていくことが大事だ。

イタリア人は大陸の人であり、
昔領土の奪い合いにあったため、
ハッキリと発言し強く生きていくことが大事だ。



日本語を話すと日本人になる。


イタリア語を話すとイタリア人になる。



これは何か国語かを話す人にはわかる話のようだ。


そのため、私は今フェンシングは全てイタリア語なので、イタリア人の自分がフェンシングをしている。

たまに日本人の自分も出てくるが


どちらが強いかと言うと
完全に勝負の世界ではイタリア人の自分である。

汚くて、ずるい。試合中だけは。



だから、頭の中は常にイタリア語。



最近試合で勝てているのも、日本人だった私ではなくイタリア人の自分が試合をしているから。



優しい日本人の私は試合ではもういない。




言語というのは不思議なもので、
文化的背景も交えながら
どんどん性格が変わっていってしまう。


ただ日本語を話すと元に戻る。笑笑




最近気づいたことである。



このまま英語を学んでいけば、

私は3人の人格を持つようになるのかもしれない。



勝負には向かないが日本人の私の性格は
自分で結構気に入っているので
イタリア人の自分に負けないように
自分を調整していきたいな。