KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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スポーツの育成に関する考察

イタリアの育成システム、日本のシステム。

 

どれを見ても、思うこと。

 

 

選手が将来的に世界で活躍するためには

 

1 家庭の金銭的な余裕  

2 初期のコーチが将来を見据えた指導をしているか

3 出会うコーチのレベル、コネクション

4 それぞれの時期に応じた適切な環境

5 正しいトレーニング計画

 

が、必要だと思う。

 

 

なんでこんなこと考えているかというと、

 

 

世界で花が開く選手を見ていると、

こういった部分が全て整っているのである。

 

 

そもそもある程度の余裕のある家庭でないと、

フェンシングなぞ始めることもできないほどの初期費用がかかる。

 

そして初期に出会うコーチが、未来に沿った指導をしないと

すぐに壊れる。

 

そしてそして、各段階に応じて適切な指導ができるコーチや練習環境、

レーニング計画が得られなければ、

 

 

どんなに才能のある選手でも、やり方を教われないので、伸びない。

 

 

 

もちろんイタリアもコーチのレベルはピンからキリまでで、

 

 

え?まじ?あなたがコーチなの?

 

みたいな人もよくいる。笑

 

 

サーブルの場合、イタリアではもう強いクラブといいコーチがいるクラブというのは決まっていて、

 

そのクラブが継続的に選手を輩出し続けている。

 

 

うちもその一つだが、もうすぐ解散だから。。。涙

 

 

 

 

お金があるリッチ層の選手というのは、

だいたいアメリカに移住して練習していたりするし、

 

 

イタリアにも移住している。

 

 

母国がそんなに強くなくても、コーチを求めて外に行くのがフェンシングである。

 

 

 

 

日本の場合、指導者はフルーレ、エペは非常に多くなってきたが、

サーブルは元々の競技者自体が少なかったので、まだまだ少ない。

 

 

 

かといって、増やそうとも、思わない。

 

 

日本でイタリアのようにフェンシングをメジャーにするのは、少し意図が違う気がする。

 

 

なぜならそもそもの構造と国のスポーツにかけるシステムや資金も違う。

 

 

メジャーではなくても、世界レベルになれば勝手に競技者は増えるのである。

 

 

 

育成というのは非常にナイーブな面で、

 

 

 

選手の運も時には重要だ。

 

 

 

私のような選手が、今こうやって戦えているのは

仕込みに仕込まれたおかげだ。

 

 

でなければ、フルーレ、エペをしていた選手が

今の世の中通用するわけがない。

 

なんていうか、私がやりたいのは、

ただフェンシングの競技者を増やして、メジャーにして、、、、

とかじゃなくて、

 

 

幼少期から成人期まで、一貫してコーチに指導が受けられる環境を作りたい。

 

 

 

練習場所を求めていろんなところに行かなくても、

 

 

コーチを求めていろんなところに行かなくても

 

 

そこに行けば最先端の指導が受けられる場所。

 

最先端を維持するには、世界で戦い続けることが必要なのだけれどね。

 

 

メジャーじゃなくてもいい。

 

 

 

イタリアだって全然メジャーじゃないものフェンシング。

 

 

世界で戦うためにはこうした育成環境を、日本にボンっと建てるのがいいんだと思う。

 

 

 

見た目や、資格ではなくて、

 

 

いいコーチがいるということ。

 

 

それが第一。フェンシングはコーチ次第のスポーツだから。

 

 

 

なんでこんな考察をしてんだか。

 

 

 

勉強します。