KUSHIZZI PROJECT  櫛橋 茉由

KUSHIZZIPROJECTオフィシャルブログ

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走るー走る〜クシーハーしー2

ハァハァハァハァ。

 

息を荒げながら、私は今シートに座っている。

 

 

汗が止まらない。

 

 

ハァハァハァハァ。

 

 

試合が終わった日から、

なんだか体調が悪かったのだが、

これは気のせいではないらしい。

 

熱か?笑笑

 

とにかく家にたどり着かなくては。

という意識だけが、身体に。

 

 

試合はこういう感覚でやれる時が、

勝ち の時なんだと思う。

 

 

たった一つ。

 

 

ベネチア行きの飛行機に乗る。

 

という意識のみ。

 

 

そのために、全細胞を動員する。

 

 

ああ、リアルにこれは熱かもしれない。

頭が痛い。ゾクゾクする。ハハハ。

 

 

どうして、こういう生死がかかった(おおげさ笑笑)ときはできるのに、

試合のときは頭ばかりが先行するんだろう。

 

 

がむしゃらさ。

 

 

これを忘れずに8月の試合で表現したい。

 

 

 

チュニジアからフランクフルト

フランクフルトからヴェネチア

乗り継ぎ1時間。

 

しかし、20分ほど遅れて到着。

 

 

搭乗時刻まで、25分。

 

 

 

到着ゲートはB。

 

 

出発ゲートはA。

 

 

確かに乗り継ぎできないときは保証がきく。

この前のように効かないフライトではない。

 

ただ、多分次は2230にヴェネチア着のフライトしかない。

これは終電がないので、家まで帰れない。

 

体調悪くなりそうなきがするのに、

これでは無理だ。

 

 

マユ。がんばれ。

 

走るしかない。

 

 

 

日本チームに別れを告げ、

私は走り出した。

 

 

第一関門 パスポートコントロール

 

長蛇の列だ。誰しもが我先にと列をわる。

なんだ?ここはイタリアのクエストゥーラか?

並ぶなんて言葉通じない。

なら、私も先にいく。

優先レーンがあったのだが、聞き入れてもらえず、ならぶこと15分。

 

がちゃん。

 

 

直前になって、レーンのゲートが閉まった。

 

 

は?

 

 

交代か、、、、。

 

 

仕方がない。並び直す。

 

前のラテン系の人たちが捕まっている。

 

 

あー。この時点で搭乗時刻。

 

 

ようやく、

 

なにをしにいたりあに?

 

勉強!

 

なにを?

 

言葉!

 

なんの?

 

イタリア語に決まってるでしょ!

 

と言い放ち、また走り出す。

 

果てしない乗り継ぎの道、100メートル。

エレベーター。

階段。

 

そして、、。

 

 

 

 

第二関門 手荷物検査

 

この時点で四時。あと15分で出発。

 

勝手にビジネスクラスレーンに入り込み、

さっさと通る。 が、

 

待っても待っても出てこない。

 

すぐあとに来た男の人がつかまっている。

 

 

アン?

 

 

ワン!

 

 

ワン?

 

犬かー。

 

海外のエアラインは小型犬オーケーもあるのか?あるんだろうな。

 

 

犬はX線に通さないでください。

 

 

当たり前や!!

 

 

これでまた10分。

 

 

検査をくぐったワンちゃんと一瞬目があったが、

この時ばかりはかわいいとは思えず、

おい、クソ犬め。と思ってしまったのはご愛嬌。

 

 

荷物をすぐに装備し、また走りだす。

 

 

第三関門 ゲートA36

 

 

全てくぐり抜け、残りはゲートに走るのみ。

 

フランクフルトはハブなので、

本当にでかくて広くてややこしい。

 

数日前に走りまくった空港とはいえ、

まじでキツイぞ。

 

あらかじめ携帯でゲートはチェック済みなので、あとは走るだけ。

 

見ると所要時間8分。 は?

 

 

今、4時10分。出発4時15分。

うーん。五分。

 

掲示板をこの高速動体視力英語モードでみると、

まだ搭乗中になってる。

ゲートは開いている。よし。

 

 

もう次のでいいか。と思ったのはご愛嬌。

 

 

5時間もしんどい状態で待つのはごめんだ。

 

 

 

今頑張れば、ゆっくり眠れる。

 

 

閉まるかもしれない。

 

 

だけど、行くしかない。

 

 

 

走れ!私!

 

 

 

爆走。

 

 

このアドレナリンを試合にください。笑笑

ほんとに。

 

 

始まったのがA11。

走っても走っても見えない36。

 

ひたすら走って角を曲がると70メートルくらい向こうに見えた。

 

 

 

1615。

 

 

 

ゲート着。

 

 

 

 

搭乗中。

 

 

 

無事、搭乗。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後から2人め。

 

 

 

無事、帰れる。

 

 

 

そんな今。

 

あれ?なんかプロペラの音がしてる。

 

 

 

でた。大嫌いなやつや。

 

 

ボンバルディア

 

プロペラ機なので、揺れる。

 

いやーん。

 

さすが、田舎行き飛行機。

 

 

喉乾いたよー、水ください。

 

 

 

身体は帰れるのでいいのだが、

果たして荷物は?

 

ロストしてくれてもいいのだ。

重たいの持って帰らなくてすむし、

 

いやはや、このボンバルさんに積まれているのか否かは、あと1時間半後にわかるだろう。

 

 

 

走る走るくしはしシリーズは、

今回が最終回になることを祈る。

 

 

 

 

 

オチ。

 

 

 

ロストバゲージしましたとさ笑笑