私の予選には、二人の仲間がいて、
また私を助けてくれた。
これを、幸運という。
今回のグランプリ、
この前の日本の試合があってから、
すっかり落ち込んでいたのだが、
4月の努力を無駄にしたくなくて、
絶対予選を上がると決めて臨んだモスクワ。
グランプリ、予選上がったことない。
むしろ、全敗しかしたことない。
コンディション、女子の日2日目。最悪。
いつもなら、そこで諦めてしまう自分。
日本の試合が終わってから、
コーチに誓った。
私はもう、ピストの上で自分を諦めないし、
決して弱気にならない。
攻めると誓った。
結果、予選3勝3敗。
身内の二人にも勝った。
カテ様とミラちゃんに勝った。
5本勝負とはいえ、勝ちは勝ちだ。
グランプリで初めてだ。
その後、日本人の子に負けてしまったけれど
それは少し横に置いておいて、
ピストの上で自分を信じることができた自分を褒めてあげたい。
4月の努力は無駄ではなかった。
日本の試合には負けてしまったし、
最終的には日本人の子にも負けてしまったけれど、
普段、海外でやっている私は海外の選手にはだいぶ慣れてきたが、逆に日本人とは全く練習していない。
要は日本人対策をしろということだ。
日本人対策と日本の審判対策である。
グランプリで初めて予選を上がった自分と
何よりこの前の試合から気持ちを立て直して
いつも勝てない仲間に勝てたこと、
私はまだ、やれる。
しかし、本当に幸せだと思ったのは
仲間が一生懸命私を応援してくれて、
いつも日本の仲間とイタリアの仲間が同時に応援してくれる。
それがただただ、幸せだった。
私はまだ、やれる。
日本人対策をして、
この夏、かましてみせるぜ。