優先順位、フリーランスの私にとって非常に重要なものである。
ここ数日、いつものクシプロ的にバシバシと予定をパズルのように組み替えていた。
ここで言う優先順位は目標を達成するための優先順位とは少し違う。あくまでも、予定を立てるための優先順位である。
いかんせんタイが本当に暑くて、私の身体は結構なダメージを受けていた。笑
日本冬なのに30度越えの国に行っちゃあ、そりゃ適応できないわな。クーラーかけてたもの。笑
ヒートテックを着て行って、Tシャツで過ごしていた。うーん。涙
試合自体は本当に素敵な試合だった。いい経験をさせていただいたし、久しぶりに友人たちに会えてハッピー。
この試合で2024年の審判業務は全て終わったので、審判納めでもあった。12月頭のW杯からこの試合の2週間は絶対にぶっ倒れることができなかったので、無事遂行できてホッとしている。
たくさんの新しい経験、ありがとうございました。
話を戻そう。
優先順位について、どうして大切にしているかというと、自分の仕事を自分で決めているからである。
誰のレッスンをどの日に入れるか、誰がどこに大切な試合があるか。
そういったことを常にコーチとしてはピーキングしていく必要があるし、年明けの試合は自分が行けないからこそ入念な準備が必要であると考えている。
この部分の優先順位は今から書くこととは少し異なるので、また後日書いてみようと思う。
しかしながら、家族や友人との時間であったり、リカバリーのだらくしの時間であったり、それらもクシプロとしてはどれも大事にしたいので、パズルのように日々組んでいる。
そして、状況によって柔軟に組み替えている。
私の家族は結構大変だと思う。笑
いつ帰ってくるの?とよく母に聞かれる。笑
判断基準は何かというと、
1 自分が健康であるかどうか
2 自分の大切な人が密接に関係しているかどうか
3 緊急性が高いかどうか
4 どれを選べば次の順位とうまく連携できるか
この4つである。
1については、自分が健康をキープできる予定にする必要があるのが大前提。
自分が動けない時に、何かをしようとしてもそもそも物理的にできない。
動き続けられるようにどうするか、これは常に身体と向き合う必要がある。そのため、ケアであったり、リハビリであったり、トレーニングであったり、睡眠であったり。非常に気を遣っている。
いかんせん、人よりも身体がとにかく弱い。絶対にみんな私のことを勘違いしている。よく身体強そうだよねと言われるが、真逆だ。
そのため、枕、マットレス、濡れマスクに加湿器。大事な睡眠が必要になる遠征時には全部持って行くくらいナイーブなのである。
それでもついつい、予定を詰め込んでしまうのでそれを遂行できるようにイメージして予定を組む。しかし、これに関しては時たま失敗する。特に夏!今年の夏は暑すぎて結構深刻な熱中症になった。
冬は感染症対策のために常にマスクをつけているけれど、あとはネギと生姜でどうにかしている。
それに月に一回はどれだけ努力しても、ぶっ倒れる。こればっかりはどうしようもないので、東洋医学で毎月乗り切っている。
2は自分が健康で動ける状況でさえすれば、これが1番の判断基準となっている。
大切な人の手を離すことは自分の価値観の中で絶対にしたくないことの一つである。
大切な人を大切にする。
これはクシプロを始めた時に1番最初に決めた価値観だ。
誰かを守れる強さを常に持っていたい。
大切な人が困っていたら、助けに行く。
基本的にどこにいても駆けつける。フットワーク軽すぎじゃない?と、よく言われるけど、日本も世界も基本的に狭いと考えているので、自分にできることがあれば、最優先に判断する。
その場に留まって、口だけで心配したり、モニョモニョするのは本当に好きではない。動ける身体があるなら、動けばいい。リスクマネジメントと次の予定との連携をうまく確認しさえすれば、すぐ行動に移せばいいと考えている。
しかし、自分が口だけが嫌だからと、さっさとなりふり構わず行動するのは違う。押し付けるのも違う。ここが大事なところで、代替プランとイメージをさっさと立ててから、行動に移す。相手の気持ちを考える。見返りは求めない。
でなければ、周りの迷惑になるし、無我夢中で冷静さを失う行動というのは、危険性を伴う。
海外生活で学んだことだが、冷静ではない判断では自分や誰かを守ることはできない。一度、深呼吸をしてみて、多角的に見て、冷静に行動することが、自分や誰かを守ることに直結すると考えている。
くっしーやる時はやるよね、といわれる人間でいたい。笑 でも、やらない時は本当にやらないだらくしよね、といわれる人間でもいたいと思っている。笑
なぜなら私だっていつも誰かに守ってもらっている。運転できないしね。笑笑
3はこれも大切なことだと思う。緊急性が高いものはドクターじゃないけど、全ての予定を通り越して最優先で行動している。
当たり前だけど、その緊急性を的確に判断する必要がある。この判断をするのが、本当に正しいのか、決断を迫られるたびになるべく速く、その時持っている最大の経験値を使って、決めている。
これはフェンシングにも使える決断力だと思う。
普段めちゃくちゃ優柔不断な時もある自分が、いざという時に行動できるのは、海外生活が長いからだと思う。
そして、その海外生活で、結構なピンチに何度も1人で遭遇したからだと思う。命を守る行動をする決断の場面に何度も出くわした。
なので、国内にいると結構気が抜けてしまうのは事実。日本にいると本来あるアンテナが折りたたまれてしまわれている。笑
国際線に乗り込むと、それがまた伸びてくるのを感じる。起きてくるのである。ビヨンと急に現れる。
そして、自分の表情が冷たくなっていくのを感じる。基本的に日本と海外では全く表情が変わるので、審判の時のように結構険しい目をしていると思う。それは、自分の身を守ることと、国際的なコミュニケーション時のマナーでもある。
何でもかんでもニコニコするのは、違う。ただこれを日本で行なってしまうと、それもまた違う。
日本にいるくっしーと海外にいるMAYUの切り替えが大事なのだなあとここ最近強く感じている。言語を通じて、これらのチャンネルが切り替わることが本当に面白い。ちなみにイタリア語バージョンのキャラは真面目な場面以外はずっと笑っているけどね。笑 チャオ!
4については、予定を組み合わせてスルーっと行くかどうかを結構な判断基準にしている。身体は一つしかない。笑 モニョモニョしてしまう予定は基本入れない。でないと自分に合わない予定も組み込んでしまうことがあるからである。合わないことを入れてしまうと、他の予定によくない影響を与えることもあるので、そこは結構シビアに判断している。
使うものは直感で、あ、この選択はなんか違うなというものは全て排除している。そのため、直感に従うと1日のレッスン量が半端なくなる日もある。笑
うまく行く予定というのはスルーっと最後まで進むのだが、その後のダメージは半端なかったりする。そして、この判断基準のおかげで、たびたびクシプロ全国ツアーが開催されている時もある。繋げられるものは繋げよう!というわけである。
しかしながらデメリットにも最近気づいた。行ったっきりよりも、家に一回帰ってきて休憩とケアを入れたほうがパフォーマンスがやはり上がるということがわかったので、実はちょいちょい羽を休めていたりもする。笑
日本にいると1日に多くのことができるのが嬉しい。イタリアにいた時は1日に1つ、最大でも2つの予定をこなせるだけで万々歳であった。
それはどちらもいいところを持っていて、なのでたまにイタリアに帰ると私はすっごくリラックスすることができる。笑
このような優先順位を決めるための判断基準を考えていたのは、常にこれらの判断をしているなと気づいたからである。
最近しょっちゅう国内と国外を行き来しているので、自分の中のアンテナが頻繁に切り替わり、色々と考えることが多い。
そして、ここ数日で優先順位を決める機会も多かったので、まとめてみた。
ブログを復活して、こうして言語化することが、自分のアップデートに繋がっているとやはり思う。
そして、これを読んでくれた人がこんな世界もあるんだな、面白いな、と思ってくれたら嬉しい。
私のSNSやブログを見て、いつも勇気をもらっています!とこの前試合会場で何人かの方々にお声がけいただいた。
なんと嬉しい!私のアウトプットが誰かの力になっているなんて。
少しづつでいいから、お返しをしていきたい。
選手時代に今まで私がたくさんの人に頂いたものを。
残りの12月、また前に進んでいこう。